2019/02/11
レゴラスハウスの店長、ビーグル犬のフロドだよ。
先日、お散歩途中でお会いしたある飼主さんと僕たちワンコのワクチンについて話をしたんだ。
ワクチンというと必ず接種が必要と勘違いされている人も多いけれど、実際法律で義務付けられているのは「狂犬病ワクチン」のみ。
でも、これも過去の狂犬病予防注射でアレルギーや体調悪化の症状が出たとか、がん治療中や免疫疾患を患っている場合などは獣医師から「狂犬病予防注射猶予証明書」を発行してもらい自治体に届け出ると猶予されることになるんだよ。
現在の日本は狂犬病とは無縁の国(清浄国と呼ばれる)であり、狂犬病で命を落とすワンコはいなくなったけれど、その狂犬病予防接種で命を落とすワンコがいるという不思議な状況が続いている。
50年以上犬にも人間にも狂犬病の発症報告がない現在、リスクのある予防接種を見直して欲しいと思うよ。
特に僕たちシニア犬にとっては年々リスクは多くなるからね。
それからよく知られているのが病原体に対する免疫をつけ病気を発症させない、もしくは症状を軽くするために接種する「混合ワクチン」と呼ばれるもの。
これらは任意で接種するワクチンだけど、義務だと思っている人も多いみたい。
ドッグランやペットホテルなど他のワンコと触れ合ったりする際にはこの証明書が必要になる場合が多いからそう思ってしまうのも仕方ないんだけどね。
母乳からもらった免疫が弱くなる頃から病気が発症しない程度に毒性を弱めた病原体などを体に入れ自分で抗体を作らせるんだ。
ワクチンは異物を体内に入れることだから接種するときは健康状態がよいときで、副作用が出た時に直ぐに対応できるような環境を整えてからしてね。
アレルギー反応が出たり、命を落とすワンコもいるから。
【フロドの豆知識】
混合ワクチンには接種する感染症の数によって〇種混合と言われるんだって。
一般的とされるものでは感染症の中で致死率・感染力が強い犬ジステンバーウイルス感染症、犬伝染性肝炎、犬パルボウイルス感染症、犬アデノウイルス2型感染症、犬パラインフルエンザウイルス感染症の5種に犬コロナウイルス感染症、犬レプトスピラ感染症、ポルデテラ・ブロンキセプチカ感染症などを加えたものが多いみたい。
だけどね、年1回のワクチン接種は過剰ではないかという議論もでてきているんだ。
基本的にワクチンを接種すると抗体は3年くらいは持続するというデーターもある。
但し、ワクチンの種類によっては持続期間が短いものもあるんだって。
1年に1回抗体検査をして抗体がなくなっているワクチンのみ追加接種するということも考えてもいいかも。